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君が死んで、どれくらい経つだろう。
君と一緒にいられたのは、私の一生の中で、小さな砂粒ほどの時間しかなかったけれど。
夜1人で寝る度に、君の姿を思い描くよ。
魔族の寿命はおよそ1000年。
人間の寿命はその10分の1にも満たない。
君は人間の中でも更に短命だった。
共に過ごしたのはきっと、10年ほどになるのだろう。
私の寿命の100分の1。
君がいなくなってから先の自分の前に広がる年月を、当時は恨んだりもした。
でも既に700年経った。
ようやく700年。
あと150年ほどしたら、私も君に会えるのだろうか。
700年間、私はずっと君に続く一族を見守ってきた。
君の国は、たくさんの立派な王を生み、そして愚かな王も生んできた。
最近は日月という女の子がいてね。
雰囲気がとても君に似ている。
君が近くにいるみたいで、とても嬉しい。
翡月。
人間の世界ではね、君はとうに歴史の中の人物なんだ。
不思議だね。
私はまだ生きているのに。
君の伴侶である私がまだ、生きているのに。
ああ、今夜もまた、つい君のことばかり考えているな。
この先もずっとこうしてしまうのだろう。
ゆっくり、じっくりと君のことを思い浮かべて。
夜だけが、唯一君と過ごせる時間なんだ。
同じことばかり話してるけれど。
きっと君は、笑わず聞いてくれるだろうね。
君がここにいたらいいのに。
一緒に生きていけたら良かったのに。
不毛なことだと分かっている。
願えば願うほど、切なくなるだけだと思っている。
だけど毎晩叶わない祈りで眠りにつく。
君への愛を、確かめながら。