還空論
HP「SECRET GAME」の付属ブログです。日記や小説。
ただしここでの小説には、あまり計画性がありません; HPの小説の番外編もあります。
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神風零様からコラボレーション「再会編」の蛍たち側の心情を、というリクエストだったんですが^^;
あれ、ブランバーグ大佐出てきてな…(´□`。)
そして再会編の蛍たちサイドではなくてその後になってる!!
……ということなどをご容赦していただければ幸いです><。
そしてそして、短いです(/_;)
神谷大佐、もっと出してあげられるだけの技量があればなぁ……。
------------------------------------------------------------
俺はあいつが嫌いだ。
本能的にそう思った。
じっくり考えてみてもその思いは変わらなかった。
脳裏に過ってしまったからだ。
どちらが幸せだったろう、と。
俺も、あいつのように一切の自己を持たず、ただ命令に従って――そういう風に生きられたら良かったんじゃないか。
そんなことを思ってしまった。
ただ将軍の言うままに。
ただ父の言うままに。
今自分が最も嫌悪する生き方に。
「俺がすべてだ、疑問などいらんのだよ、これに」
神谷がそう言った途端、周りの景色が変わった。暗闇だ。何も見たくないと、蛍が強く願った結果だった。
蛍はふとブランバーグの気配が消えていることにも気付いた。山崎と純矢の気配もない。
ただあいつの――神谷の気配だけは残っている。
蛍は舌打ちした。
どうせなら一番に消えてくれれば良かったものを。
「これがアメリカ軍式の客人のもてなし方かな」
余裕のある声が聞こえた。蛍は答える。
「もてなすつもりなど一切なかったんだがな」
「俺は貴様に嫌われているらしい」
「その通りだ」
「はっ」
神谷は笑う。蛍はそれを見て眉をひそめた。もはや彼の一挙一動が気に入らない。
「貴様はあれを可哀想だとか思っているのか」
神谷はなおも笑いながら問いかけた。蛍が黙りこむと、また一言付け加える。
「お前が可哀そうなのは、自分か」
蛍は咄嗟に銃口を神谷に向けた。
「ひどい顔だな。動揺しているのか?」
「俺は……っ」
「貴様を見ているとよく分かる。やはり兵器に意思など必要ない」
「お前に何が分かる…!」
「俺なんぞに理解してもらいたくもないのだろう」
「お前をここで殺――」
突然、再び暗闇に包まれた。
蛍は周囲を見回す。しかし今度は神谷の姿さえも見つからない。
頬を伝う嫌な汗を拭った。それと同時に座りこむ。手が震えているのが分かった。
どちらが幸せだったろう。
神谷に異常なまでに絶対的な信頼を置く者と、神谷にもあの人にも嫌悪しか感じない自分とでは。
「………い。蛍、私の声が聞こえますか?」
蛍は目を覚ました。不意に部屋の電灯を直視して目が眩む。
自分が気絶していたらしいということはなんとなく分かった。
「ラース、か」
「気分が悪いところは? すぐに軍医が来ますからそのままで」
「何があった?」
「地震ですよ。大きかったようですね。貴方とブランバーグ大佐は運がありませんでした。まさかちょうど大きな荷物を運んでいる横を通り過ぎていたところなんですから。ちなみにこのことは晶やサムナー少尉には知らせていません。彼らに知らせると大騒ぎですからね」
蛍は自分の横を見る。
「大佐は!?」
「大佐はもっと早く目を覚ましましたよ」
「無事なのか」
ラースは苦笑する。
「そのために貴方は大佐を庇ったのでしょう。咄嗟のことで大佐にも荷物が当たったようですが致命傷は避けられました。寧ろ貴方の方がなかなか目を覚まさなかったんですよ」
「無事――ならいい」
ラースは蛍にタオルを差し出した。
「汗びっしょりです。それにうなされていました。夢見が悪かったんですか?」
「夢……? 分からない」
夢で片づけてしまうには、現実感があり過ぎる。
そうだ、彼らは実在していたのだ。およそ1000年も前の日本で。
「だって……手の震えが……」
蛍はラースから渡されたタオルを握り締める。そして立ち上がった。
「蛍、どこへ行くんです?」
「部屋に戻る」
「……大丈夫ですか」
「ああ。1人にしてくれ」
「いいえ、部屋の方に軍医を向かわせますから。必ず診てもらって下さい。その後はどうぞ1人でご自由に。少なくともそんな、死にかけたような顔をしないぐらいまでには回復して下さいよ」
「ああ……」
どちらが幸せだったろう。
比べようのない問いの答が、見つかることはなかった。
あれ、ブランバーグ大佐出てきてな…(´□`。)
そして再会編の蛍たちサイドではなくてその後になってる!!
……ということなどをご容赦していただければ幸いです><。
そしてそして、短いです(/_;)
神谷大佐、もっと出してあげられるだけの技量があればなぁ……。
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俺はあいつが嫌いだ。
本能的にそう思った。
じっくり考えてみてもその思いは変わらなかった。
脳裏に過ってしまったからだ。
どちらが幸せだったろう、と。
俺も、あいつのように一切の自己を持たず、ただ命令に従って――そういう風に生きられたら良かったんじゃないか。
そんなことを思ってしまった。
ただ将軍の言うままに。
ただ父の言うままに。
今自分が最も嫌悪する生き方に。
「俺がすべてだ、疑問などいらんのだよ、これに」
神谷がそう言った途端、周りの景色が変わった。暗闇だ。何も見たくないと、蛍が強く願った結果だった。
蛍はふとブランバーグの気配が消えていることにも気付いた。山崎と純矢の気配もない。
ただあいつの――神谷の気配だけは残っている。
蛍は舌打ちした。
どうせなら一番に消えてくれれば良かったものを。
「これがアメリカ軍式の客人のもてなし方かな」
余裕のある声が聞こえた。蛍は答える。
「もてなすつもりなど一切なかったんだがな」
「俺は貴様に嫌われているらしい」
「その通りだ」
「はっ」
神谷は笑う。蛍はそれを見て眉をひそめた。もはや彼の一挙一動が気に入らない。
「貴様はあれを可哀想だとか思っているのか」
神谷はなおも笑いながら問いかけた。蛍が黙りこむと、また一言付け加える。
「お前が可哀そうなのは、自分か」
蛍は咄嗟に銃口を神谷に向けた。
「ひどい顔だな。動揺しているのか?」
「俺は……っ」
「貴様を見ているとよく分かる。やはり兵器に意思など必要ない」
「お前に何が分かる…!」
「俺なんぞに理解してもらいたくもないのだろう」
「お前をここで殺――」
突然、再び暗闇に包まれた。
蛍は周囲を見回す。しかし今度は神谷の姿さえも見つからない。
頬を伝う嫌な汗を拭った。それと同時に座りこむ。手が震えているのが分かった。
どちらが幸せだったろう。
神谷に異常なまでに絶対的な信頼を置く者と、神谷にもあの人にも嫌悪しか感じない自分とでは。
「………い。蛍、私の声が聞こえますか?」
蛍は目を覚ました。不意に部屋の電灯を直視して目が眩む。
自分が気絶していたらしいということはなんとなく分かった。
「ラース、か」
「気分が悪いところは? すぐに軍医が来ますからそのままで」
「何があった?」
「地震ですよ。大きかったようですね。貴方とブランバーグ大佐は運がありませんでした。まさかちょうど大きな荷物を運んでいる横を通り過ぎていたところなんですから。ちなみにこのことは晶やサムナー少尉には知らせていません。彼らに知らせると大騒ぎですからね」
蛍は自分の横を見る。
「大佐は!?」
「大佐はもっと早く目を覚ましましたよ」
「無事なのか」
ラースは苦笑する。
「そのために貴方は大佐を庇ったのでしょう。咄嗟のことで大佐にも荷物が当たったようですが致命傷は避けられました。寧ろ貴方の方がなかなか目を覚まさなかったんですよ」
「無事――ならいい」
ラースは蛍にタオルを差し出した。
「汗びっしょりです。それにうなされていました。夢見が悪かったんですか?」
「夢……? 分からない」
夢で片づけてしまうには、現実感があり過ぎる。
そうだ、彼らは実在していたのだ。およそ1000年も前の日本で。
「だって……手の震えが……」
蛍はラースから渡されたタオルを握り締める。そして立ち上がった。
「蛍、どこへ行くんです?」
「部屋に戻る」
「……大丈夫ですか」
「ああ。1人にしてくれ」
「いいえ、部屋の方に軍医を向かわせますから。必ず診てもらって下さい。その後はどうぞ1人でご自由に。少なくともそんな、死にかけたような顔をしないぐらいまでには回復して下さいよ」
「ああ……」
どちらが幸せだったろう。
比べようのない問いの答が、見つかることはなかった。
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