還空論
HP「SECRET GAME」の付属ブログです。日記や小説。
ただしここでの小説には、あまり計画性がありません; HPの小説の番外編もあります。
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一体この国は、何だったというのだろう。
信じていたものに裏切られた。
裏切られたと思っていたものには――。
『お待ちください、庚様』
『何故だ、斎』
『綸様を今ここで処するのをお待ちください。私に任せてはいただけませんか』
『どうするつもりだ?』
『――任せては、いただけませんか』
『好きにしろ』
どうして俺は、生かされた。
『何故私を殺さない! 国を出て、こんな場所で、日々叔父上を呪えというのか!』
『私は、ただ』
『斎!』
『私はただ、貴方が』
貴方が、何?
『斎……お前が裏切ったから父上は死んだんだ! 護りで固められていた城が容易く崩れ落ちたのは、お前の手引きがあったからなのだろう! 私はお前を許さない! 絶対に許さない!!』
『綸様――どうか、私を……』
意味が分からないんだ、何もかも。情報が無いといえばそれまでだが。
叔父上の本当の姿も、斎が考えていることも。
「ああ……畜生……」
俺は砂埃が舞う中を突き進みながら、そっと呟く。
「俺たち皇族がこんなんで……この国の宰相がこんなんで……これから黄凱はどうなる」
しかし今そんなこと考える余裕はない、か。
目前には大将のいない黄凱の本陣。来る途中で黄凱の兵士に化けてすんなりと辿り着くことができた。
ここで本陣に入り、そこにいる者たちの前で名乗ればすぐに殺されるかもしれない。それでも敢えて俺は無抵抗を示すために武器を捨てた。そして途中で奪った物も捨て、黄凱の兵士でもない、勿論紅雪の兵士でもない、ただの“燐”に戻る。
陰に隠れ深呼吸する。
落ち着け。落ち着くんだ。
黄凱軍、軍師を務める男を貞興(ていこう)という。
貞興はわずかに高台にある本陣から目を凝らして戦況を見つめていた。大将である庚の位置も見失わない。庚が争いごとに長けているのは重々承知のことなのであまり心配はしていないが、他に杞憂すべきことがあった。
庚に似ている男がいる、という情報のことだ。
「綸様がいらっしゃるのか……? しかし綸様は亡くなったのではなかったのか。それとも他人の空似か。もし本物だとしても何故紅雪軍に……」
貞興は軍に入隊して30年になる。皇太子であった綸がずっと幼い頃は護衛を務めたこともある。それ故に10年前のクーデターでは身が引き裂かれる思いだった。
それでも貞興は庚に付くことを決めたのだ。彼は武人としての庚に惹かれて止まなかった。
「今更……何故私は、言い訳を必死に探しているんだ」
言い訳など無意味だというのに。
「良かった、貞興じゃないか」
戦場を見ていた貞興はその声に振り返った。
そこに立つ男をまじまじと見つめる。じんわりと涙が目に溜まった。
そしてすぐに跪き、額を地に付け、震える声で言う。
「お帰りなさいませ、綸様――」
信じていたものに裏切られた。
裏切られたと思っていたものには――。
『お待ちください、庚様』
『何故だ、斎』
『綸様を今ここで処するのをお待ちください。私に任せてはいただけませんか』
『どうするつもりだ?』
『――任せては、いただけませんか』
『好きにしろ』
どうして俺は、生かされた。
『何故私を殺さない! 国を出て、こんな場所で、日々叔父上を呪えというのか!』
『私は、ただ』
『斎!』
『私はただ、貴方が』
貴方が、何?
『斎……お前が裏切ったから父上は死んだんだ! 護りで固められていた城が容易く崩れ落ちたのは、お前の手引きがあったからなのだろう! 私はお前を許さない! 絶対に許さない!!』
『綸様――どうか、私を……』
意味が分からないんだ、何もかも。情報が無いといえばそれまでだが。
叔父上の本当の姿も、斎が考えていることも。
「ああ……畜生……」
俺は砂埃が舞う中を突き進みながら、そっと呟く。
「俺たち皇族がこんなんで……この国の宰相がこんなんで……これから黄凱はどうなる」
しかし今そんなこと考える余裕はない、か。
目前には大将のいない黄凱の本陣。来る途中で黄凱の兵士に化けてすんなりと辿り着くことができた。
ここで本陣に入り、そこにいる者たちの前で名乗ればすぐに殺されるかもしれない。それでも敢えて俺は無抵抗を示すために武器を捨てた。そして途中で奪った物も捨て、黄凱の兵士でもない、勿論紅雪の兵士でもない、ただの“燐”に戻る。
陰に隠れ深呼吸する。
落ち着け。落ち着くんだ。
黄凱軍、軍師を務める男を貞興(ていこう)という。
貞興はわずかに高台にある本陣から目を凝らして戦況を見つめていた。大将である庚の位置も見失わない。庚が争いごとに長けているのは重々承知のことなのであまり心配はしていないが、他に杞憂すべきことがあった。
庚に似ている男がいる、という情報のことだ。
「綸様がいらっしゃるのか……? しかし綸様は亡くなったのではなかったのか。それとも他人の空似か。もし本物だとしても何故紅雪軍に……」
貞興は軍に入隊して30年になる。皇太子であった綸がずっと幼い頃は護衛を務めたこともある。それ故に10年前のクーデターでは身が引き裂かれる思いだった。
それでも貞興は庚に付くことを決めたのだ。彼は武人としての庚に惹かれて止まなかった。
「今更……何故私は、言い訳を必死に探しているんだ」
言い訳など無意味だというのに。
「良かった、貞興じゃないか」
戦場を見ていた貞興はその声に振り返った。
そこに立つ男をまじまじと見つめる。じんわりと涙が目に溜まった。
そしてすぐに跪き、額を地に付け、震える声で言う。
「お帰りなさいませ、綸様――」
web拍手のお礼ページを変更しました><。
1年半ぐらいそのままだった気がします…。
なんてこと…!
今回のお題は「兄弟2人に20のお題」です!
兄弟いろいろと悩みましたが、今回はアートリー=クラインと門真蛍で^^;
忘れられてそうだなぁアートリー。
他のキャラでもやりたいんですが、初っ端から血がつながってなくてすみません…。
おまけに一緒に暮らした期間も短いし、会っていない年月が長いという。
でも手紙や電話はしてましたからこの人たち!
それなりに兄弟的な絆はあると思います!というか現実の兄弟以上の絆があるかも。笑”
次は誰でやろうかな^^
たくさん兄弟あると思うんですけど、いざ考えると誰も思いつかない☆
それと神風零様からのリクエストを更新しました!
ただしすみません、贈り物ページにはなくコラボページのみのアップとなっております。
最近宝物部屋と贈り物部屋にきちんとアップしてませんが、そのうち…おいおいやろうかと^^;
予定とは全然違う雰囲気となりましたが、神風様もらってやって下さいませ!
っていうか、別に今回の内容ブランバーグである必要が一体どこに…。ただのまとめ、的な。
うーん難しい><。
またブランバーグを書こう!!
1年半ぐらいそのままだった気がします…。
なんてこと…!
今回のお題は「兄弟2人に20のお題」です!
兄弟いろいろと悩みましたが、今回はアートリー=クラインと門真蛍で^^;
忘れられてそうだなぁアートリー。
他のキャラでもやりたいんですが、初っ端から血がつながってなくてすみません…。
おまけに一緒に暮らした期間も短いし、会っていない年月が長いという。
でも手紙や電話はしてましたからこの人たち!
それなりに兄弟的な絆はあると思います!というか現実の兄弟以上の絆があるかも。笑”
次は誰でやろうかな^^
たくさん兄弟あると思うんですけど、いざ考えると誰も思いつかない☆
それと神風零様からのリクエストを更新しました!
ただしすみません、贈り物ページにはなくコラボページのみのアップとなっております。
最近宝物部屋と贈り物部屋にきちんとアップしてませんが、そのうち…おいおいやろうかと^^;
予定とは全然違う雰囲気となりましたが、神風様もらってやって下さいませ!
っていうか、別に今回の内容ブランバーグである必要が一体どこに…。ただのまとめ、的な。
うーん難しい><。
またブランバーグを書こう!!
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